Kindle の読み上げを録音して自分用のオーディオブックにするときに知っておきたいこと
Kindle の読み上げを録音して自分で聴く。便利ですが、「これはやっていいことなのか」と気になる人も多いはずです。この記事は法的な助言ではありません。判断の前提になる事実を整理します。
私的使用のための複製
日本の著作権法には、個人的に、または家庭内で使う目的であれば、著作物を複製してよいという規定があります(第 30 条)。買った本の読み上げ音声を録音して自分で聴く行為は、この「私的使用」の範囲に入ると一般に考えられています。
ただし、同じ条文に例外があります。技術的保護手段(いわゆる DRM)を解除して複製することは、私的使用であっても認められていません。
DRM を「解除する」のと「音を録る」のは別
Kindle の本には DRM がかかっています。ファイルを解析して DRM を外し、テキストを取り出す行為は、上の例外に当たります。
一方、Kindle アプリが正規に再生した音声を、macOS の画面収録の仕組みで取り込む行為は、DRM に触れていません。スピーカーから出た音をマイクで録るのと、仕組みとしては同じです。Yomimi はこちらの方法だけを使い、本文データや Kindle のファイルには一切アクセスしません。
Amazon の利用規約
著作権法とは別に、Amazon の Kindle ストア利用規約があります。規約には、コンテンツの利用範囲について定めがあり、解釈によっては読み上げの録音を好ましく思わない可能性があります。規約違反は法律違反とは異なりますが、アカウントに影響する可能性はゼロではありません。ご自身で規約を確認のうえ、自己責任で判断してください。
やってはいけないこと
- 作った音声ファイルを他人に渡す、共有する、公開する。私的使用の範囲を超えます。
- DRM を解除する道具と組み合わせる。
- 販売目的で使う。
Yomimi の立場
Yomimi は「自分が買った本を、自分が聴くために変換する道具」として作られています。次の設計を守っています。
- 本文テキストの抽出、OCR、DRM 解除をしない。Kindle が再生した音声だけを扱う。
- 章名や表紙は、Kindle の画面に表示されているものを読み取るだけ。
- 録音も書誌情報も Mac の外へ送信しない。解析や計測もしない。
便利さと引き換えに、使い方の線引きは利用者に委ねられています。線の内側で、積ん読を耳で消化してください。
Kindle の本を、寝ている間にオーディオブックに
Yomimi は Kindle for Mac の読み上げを録音して、表紙・著者・章の付いた M4A / M4B にする Mac アプリです。本文データには触れず、すべて Mac の中で完結します。
Yomimi をダウンロード(無料)